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vol.16

 店をやっていると、いろんなお客様が来てくれます。インディアンジュエリーに興味を持ち、いろいろ勉強しジュエリ−だけでなく文化まで知ろうとする方から、なんとなくあやしい感じがして入ってみましたの人まで。そんないろいろなお客様の中から、いまだに質問されることがあります。インディアンってどんな生活をしているの?インディアンっていつもこれ(ウォ−ボンネットを指さし)を着けてるの?などなど・・・。私もこの仕事をするまでこんな風に思っていたかもしれません。今でも西部劇に出てくるような格好をし自給自足の生活をしていると。
 そんなステレオタイプなイメ−ジを、私たちの経験や知人から得た情報で、主にサウスウエストの部族だけですが
お話してみたいと思います。
Q1.インディアンはどんな格好をしているの?どんな生活をしているの?
 西部劇のイメ−ジが強くて、インディアンといえば頭にはイ−グルの羽根でつくられたウォ−ボンネットをつけ、鹿革にきれいなビ−ズ細工を施した服を着て、狩りをして生活をしている!!と思っている人はいませんか?
 もともと、あのような格好は主にス−族などの平原インディアンのスタイルです。部族によって、服装などは様々。しかし、それも昔の話です。
 インディアンというと、なんか神秘的で特別なイメ−ジですが、普段の服装は普通のアメリカ人となんら変わりません。私たちの訪れるアリゾナやニュ−メキシコではジ−ンズにウエスタンシャツやT−シャツが一般的。子供たちは、ナイキのスニ−カ−にバギ−タイプのジ−ンズ、という感じ。たまにNAVAJOでは、ベルベットのシャツにロングスカ−トという伝統的な
服装のおばあちゃんを見かけることもあります。
 生活も同じ、車(結構、ピックアップトラックが目に付きます)をもち、家には様々な電化製品、なんら私たちと変わらない生活をしているのです。
Q2.インディアンは、なまけものでお酒ばかり飲んでる酔っぱらい?
 私の知る限り、なまけものではありません。みたところ、日本人のようにあくせく働いてお金をいっぱい稼ぐという感じではなく、自分のペ−スで働き、生活ができればいいや的な印象を受けます。知人の話では、「あるア−ティストは農作業の時期になると作品をなかなか作らない」とか、「ダンスの準備で忙しくて作品が仕上がってこない」そんな話しもよくあります。
 実際、ついこの間の買い付けでも「今、今度のダンスに使うカチナを作ってるところなんだよ。これは子供たちにあげるカチナなんだよ。」とちょっと、誇らしげに話してきます。ジュエリ−作りはそっちのけのようです。こちらとしては、「おいおい、こっちはわざわざ来たっつうのにそれはないだろ−」と・・・・しかし、それは怠けているのではなく、時期により作品を作ることよりも優先しなければならない仕事がある、と言うことを、ふまえて置かなくてはいけないのです。
 また、お酒に関しては、リザベ−ション内ではアルコ−ルは売ってません。そればかりか持ち込むことさえ禁止されているのです。だから、アルコ−ルを口にするのはリザベ−ション近くの町ということになります。事実、私も酔っぱらっているインディアンを見かけたり、話しかけられたりしたことがありました。でも、日本でも、そういう人はいますよね、それと同じような事ではないでしょうか。また、体質的にアルコ−ルに弱く、酔っぱらいやすいということもききます。
 一概に、インディアンの人たちを怠け者とか酔っぱらいという見方は偏見に近いかも。でも、日本人や白人にもいるように、中にはそういう人たちもいるかも?幸い、私の知り合いではそういう人たちはいませんよ。
Q3.インディアンは、何語を話すの?
 もちろん、英語ではなします。ただし、それぞれの部族に昔からの言語があり、両方話せる人が多いようです。お年寄りでは、英語があまり話せない人がいたり、最近の子供たちでは、部族語が話せない、という事も聞くこともありますが。
 また、私にとってはインディアンの話してくれる英語の方が、白人の話す英語よりききやすく感じます。なぜなら、私たちを気遣って丁寧にやさしく話してくれるからです。そのおかげで単語の拾い聞きがはかどります。それでも、理解不能な時は、メモ用紙に文字を書いてくれたり身体を使ってジェスチャ−で表現してくれます。
 これを読んでくれている、読者の中には、「こんなの常識だよ!」と思う人も多いかもしれません。
反対に「あ〜、そうなんだ〜、初めて知ったわ!!」という方もいるかもしれません。
 普段は、本当に私たちとなんら変わりありません、言ってみねばタダのアメリカ人。・・・・が、ダンスなどを目の当たりにするとやはり、なにか私たちとは違う遠い存在に思えてなりません。