vol.8ズニといえば、インディアンジュエリーやフェティッシュなどア−トの面でかなり高く評価されている部族の中の1つです。・・・が今回はア−トから少し離れ、私達が買い付けでズニの村を訪れたときの村の様子などをお話したいと思います。 私達がズニの村を訪れる日は、なぜか決まって穏やかなポカポカ陽気の日になります。そのせいか“ズニ”と聞くと私の頭の中はいつも暖色系のカラ−が浮かび上がってきます。 ズニの村に向け車を進めていくと、道路の両サイドに家々が建ち並んでいるのが見えてきます。アド−ビ−造りの家や今風の一般住宅などの集落です。定住性を伺わせるように、ほとんどの家の前には土でできたパン焼きガマがあります。さらに車を先に進めていくと、学校やズニア−トを扱うお店、小さなガソリンスタンド兼食料品店、郵便局などがみえてきて、車の往来が活発になり、村内を行き交う人々もたくさんみかけます。ホピの村では、村内を歩く人々をなかなか見かけないだけに、ホピの村を「閑静」という言葉で表現するとズニの村は、「活気」という言葉が合うのでは・・・と思います。 ここで、私達がズニの村に来るたびに必ず立ち寄るお店があるので紹介します。「ル−ト53カフェ」という多分ズニの村唯一のカフェなのではないかと思います。ですから、お昼時ともなるとすっごく混雑しています。 腹ごしらえも済み、いよいよ買い付けです。村にはズニジュエリ−を扱っているお店が10件近くあり、その全てを見て回り気に入ったジュエリ−を探します。 ズニ族は、友好的な人々で、外部の文化なども積極的に吸収し、かつ、自分たちの伝統文化も失わない部族だといわれています。通常、「リザベ−ション」という言葉を聞くと、閉鎖的で荒涼としたイメ−ジを抱いてしまいます。しかし、このズニの村は他のプエブロ族の村と違い、なんら他のアメリカの小さな田舎町と変わらないように感じます。こじんまりとしたメインストリ−トもあり、緑もあり、にぎやかで、私達のようなよそ者が町を歩いていても別段気にもされない。じょうずに近代的な生活をとりいれつつ、自分たちの伝統的な文化をも守っている、調和のとれた村。. 追記:2001.9.5 更新 |